「単純化して決め込むクセ」を直そう

個別指導塾ロジスクです。

今回は『「単純化して決め込むクセ」を直そう』というテーマでブログを書きます。

「このテーマ…何を言っているかわからない…」という人も多いと思います。

現代社会はあらゆる分野で情報過多や価値観の多様化が進み、処理しきれない問題が山積みとなっています。そんな中、多くの人が知らず知らずのうちにものごとを単純に考え、答えを決め込んでしまったり、逆に有耶無耶にして終わらせてしまう傾向が強くあります。

例えば政治の世界では、「国民の手取りを増やす！」という、国民に寄り添うメッセージで大きく議席を伸ばした国政政党の党首が、プライベートの不倫スキャンダルにより、どのような評価をすべきか、メディアやＳＮＳでは喧々諤々の議論がなされるも、結論が出ず有耶無耶になってしまっていることや、経済の世界でも、日々の株価や通貨価値の上下動に専門家含めて右往左往して、一般庶民にとっては「何が何だかわからない」状況になっています。

さらに世の中的に深く考えることなく、良い言い方をすれば「シンプルに」答えや結論を出すことが「善」となっている価値観がますます強くなっています。周囲の理解も得やすく、ことは早く進むかもしれませんが、考えが浅いため、長期的に見れば大した成果も上がらない場合がほとんどです。

「郵政民営化」や「労働者派遣法の改正」は、短期的な利益(しかも一部の！！)を優先した単純化された政策でしたが、日本経済の低迷や貧困化に直接つながってしまった「世紀の悪法」であることが、いまや常識となりつつあります。

中高生の皆さんも、例えば数学で難問に当たった際の答え合わせの時に、ぼんやりと解説を聞くだけで「わかったつもり」になっている、何てことありませんか。根本的な理解なしに、解答解説を丸暗記して「これでいいんだ！」と、無理やり自分を納得させる、自己欺瞞に走る場合もけっこう多いと思います。

若いときに熟考する機会が少ないと、問題をあらゆる方向から考え結論を出す力が養われません。当たり前のことですが、そのまま社会人になってしまうと、思ったような成果があげられない人材となってしまいます💦

みなさん、そうはなりたくないですよね。

特に受験勉強は、高い目標を掲げる受験生にとっては「様々な場面で熟考に熟考を重ね、今の自分を超えていかなければいけない」状況に自然と追い込まれます。受験で成功するにとどまらずこの機会を上手く利用して、深い思考ができる人間へと成長してもらえればと思っています。

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