こんにちは、個別指導塾ロジスクです。
前回に引き続き、「日本経済はなぜ急激に衰退したのか?」について述べていきます。
今回は「新自由主義的な経済政策」について説明します。
まず「新自由主義ってなに?」という疑問があると思います。ものすごくざっくりいうと、『規制を最大限無くし、限りなく自由に活動できるように、環境を整える』考え方を指します。一見すごく良い響きに聞こえますが、実はものすごく怖い思想なんです。。。ひとつわかりやすい例を出します。
全国各地にあるサファリパークはおそらく一度は行ったことがあるのではないでしょうか。そこでは肉食動物(ライオンやワニなど)と草食動物(シマウマなど)とは柵で生息エリアを分けている場合がほとんど。理由は明確で、柵を付けないとライオンがシマウマを食べてしまうからですよね(笑)。当たり前のことですが柵があることで、中の動物各々は安全に生活でき、見世物としてのサファリパークが成り立つわけです。
…すでに皆さんご想像いただいているかと思いますが、「新自由主義」とは、様々なシーンでこの柵(要するに規制)を取っ払ってしまおう、という考え方です。経済でいうと、例えばチカラ(資本、お金)を持っている人や企業(要するにライオン)は、どのような地域や分野へも自由に多くの資金を投資することができ、安い製品を大量に生産、販売できるようになりました。その結果、小さな事業者(要するにシマウマ)が廃業に追い込まれる、というようなことが事実国内のあらゆる産業で起きてきました。
ひと昔前までは多くの場合、国家間の関税をはじめ様々な規制を張ることで、他国や大きな企業の安価で競争力のある製品はなかなか入ってこれないような仕組みになっていました。しかし「新自由主義的な政策」を取るため様々な規制が撤廃され、「強者が弱者を駆逐できる」ような経済環境になってしまいました。。。
この新自由主義的な経済政策を続けると、その仕組み上、商品の単価が安くなるので経済全体の成長は鈍化。一部の大企業や資本家は大いに儲かりますが、大多数の庶民は困窮する、、、つまり貧富の差は拡大します。まさに今の日本社会、そっくりそのままの状況ではないでしょうか。
「民営化」や「構造改革」という新自由主義を基盤にした政治標語は、「このモヤモヤした状況を打破してくれるのでは?」という意味で聞こえは良いものでしたが、実際はその逆だったということを、前々回上げたような客観的なデータが示しています。
この意見にも賛否両論あるとは思いますので、ぜひ調べて自分なりの意見や考えを持ち、進路選択に活かしていきましょう♪
2回にわたって、日本経済が急激に衰退した理由を話しましたが、いかがでしょうか。全く初めて聞く話題もあったと思いますし、「なぜこういうことを学校で具体的に教えないのか」と疑問や憤りを感じる方もいると思います。
緊縮財政と新自由主義の2つの共通点は「政治的な取り組み」という点です。そして日本は民主制の国なので、政治の責任は国民一人ひとりにあるということを最後に確認したいと思います。
政治無知で、関心を持たない国民が大多数であることが、政治とビジネスとの結び付きを加速させ、急激な貧困化をまねくに至ったと考えられます。教育や情報空間の問題(メディアの報道スタンス、など)も大いにありますが、それに文句を言っていても何も始まりません。まずは現状を知ったうえで、さらに自分で知見を深めることが、「どのように生きていくのか」の指針となり、より良い確かな進路選択へと繋がります♬
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