個別指導塾ロジスクです。
24年度から英検2級、準1級、1級のライティングで、英文の「要約」を求める問題が追加となりました。要約と聞くと難しいイメージがあったり、やったことがないという人も大勢いると思います。
今回は、英検2級の要約問題の対策について書いていきます。
1.要約の際のポイント
【1】基礎的な英文が書ける状態
英語での要約が求められるので、適切で伝わる英作文ができることがMUSTです。例えば『英検対策教本』や『パス単』などを使って、基礎的な英文が書ける状態にしておきましょう。
【2】課題英文をしっかり理解
要約問題は英文解釈する力を問う問題です。なので、課題文を正確に読解できなければ要約できません。各級で求められる語彙力と文法知識をもとに構文を取り精読、「何が言いたい英文なのか」を正確に把握しましょう。
【3】要約の方針を立てる
英文はパラグラフごとに「言いたいこと」=「テーマ」があります。そのテーマをしっかりと把握し、各パラグラフのテーマを比較して全体の「メインテーマ」を理解、要約の流れを組み立てます。出題例から、2級と準1級では、第1パラグラフに「文章全体のテーマ」、第2パラグラフに「メリット」、第3パラグラフに「デメリット」が書かれています。
【4】英文の借用は基本NG
要約問題では、「文章を言い換える力」が要求されます。なので、本文中とまったく同じ表現を使うことは基本NG。自分が持っている英語表現を駆使して、適切な要約文をつくる演習を繰り返しましょう。
2.英検2級の要約問題
【概略】
150字前後の英文を読み、その内容を45~55語の英文に要約します。出題サンプルを分析すると、問題文は3パラグラフ構成で、最初のパラグラフで文章全体のテーマを提示し、続く第2パラグラフでは第1パラグラフで上げたテーマのメリットを、第3パラグラフではデメリットを上げる構成です。これまでの2級全体の出題範囲から考察すると、要約問題のトピックは学校生活や日常的な関心事など、比較的身近な話題が多くなると考えられます。
【要約のポイント】
ポイントは解答がしっかりと英文の「要約」になっているということ。単純に本文中から英文を抜き出してまとめるのではなく、英文の要点をつかんだ上で、過不足なく簡潔な表現にまとめられているかが問われます。具体例をまとめて総称的・抽象的な言葉で言い換えられているか、という技術も必要になるでしょう。そのことも踏まえて45~55語でまとめることを要求されます。
【具体的な注意点】
英検本番では「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの視点で採点されることが公表されていますが、より具体的に以下の点に注意して学習しましょう。
≪語数≫
45~55語 ※1語の過不足で1点程度マイナスになると予想
≪文法≫
軽い間違い 1点程度減点予想
例:大文字・小文字の間違い/句読点の間違い/軽度な綴りミス/冠詞のヌケモレ/名詞の単複数の間違い/三単現のs、など
重い間違い 2⁻3点程度減点予想
例:品詞間違い/自動詞と他動詞の間違い/時制の不一致/接続詞や前置詞の誤用/主語や目的語の欠落などの構文上の間違い、など
■既存のライティング問題の基準予測を参考にしています。
■本文からの引用については、連続5~10語程度に抑え、できる限り言い換えるましょう。
3.2級の出題例を解説
英検のHPに掲載されている「英検2級 要約問題の出題例」を解説します。このデータをダウンロードしてみてもらえると以下の記事が見やすくなります♪
【英文全訳】
大学に通う際、実家から通う学生もいれば一人暮らしを選択する学生もいる。その他の選択肢もあり、最近ではルームシェアを選ぶ学生もいる。
ルームシェアをするのはなぜか?数学や科学の得意なルームメイトから宿題のアドバイスをもらう学生がいる。またある学生は留学生とルームシェアをし、日常を通して外国語を学んぶことで、外国語のスキルを向上させている。
一方で、夜更かしをしてテレビを見ているルームメイトをもった学生は、騒がしい環境で十分な睡眠時間を確保できない。またある学生はめったに掃除をしないルームメイトを持ったせいで、多くの時間自分自身で部屋を掃除をしなければならなくなる。
【全体の構成、内容把握】
第1パラグラフは、
「さまざまな大学生の生活スタイルがある中で、
最近はルームシェアを選択する学生もいる」
というテーマ設定がされています。
第2パラグラフは、ルームシェアのメリットとして
「優秀なルームメイトから勉強を教えてもらえること」や
「留学生から外国語を学べること」
を上げています。
第3パラグラフは、逆にデメリットとして
「騒がしい環境で寝不足になること」や
「掃除をしなければならないこと」
を上げています。
【要約ステップ】
さらに日本語で要旨をとらえると、
第1パラグラフは、
■ 最近はルームシェアを選択する学生がいる
第2パラグラフは、
■ その理由は、ルームメイトから数学や科学、外国語を学ぶことができる
第3パラグラフは、
■ 一方で、寝不足になったり、掃除する手間が増えるなどのトラブルもある
このような形で内容を解釈でき、この内容を英語に落とし込むと解答例のような英文ができるという流れになります。
ただ、いきなり解答例のような見事な要約を作ることはできません。問題演習と添削を繰り返すことで完成度が高まります。過去問はまだ出ていないので、ぜひ次項で紹介する教材を使いながら具体的に対策をしていきましょう♪
4.おすすめの教材
24年8月時点で過去問がないため、教材で対策をしていくことになります。
特におすすめなのが、
『英検合格のための要約問題予想問題集』です。
ぜひこれから英検2級以上を受ける人は、購入してチャレンジしてみましょう。
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