近畿大学英語の対策【公募推薦】

Mr.ロジスク
7月7日
読了時間: 8分

更新日：9月21日

個別指導塾ロジスクです。

近畿大学は関西にとどまらず全国的にも絶大人気をもつ大学のひとつ。

その近畿大学の公募推薦入試は、2科目受験できる点で負担少なく合格を勝ち取ることができる可能性があります。一方で、浪人生も受験できたり、国公立や関関同立を本命にするレベルの高い受験生も多く受験し、合格水準が上がるのも一つの特徴。

今回は、そんな近大公募の英語の対策についてお話しします。

1.出題形式と配点

試験時間は、60分

大問7題(Ⅰ～Ⅶ)

大問Ⅰ(会話文空所穴埋め問題)

出題数：6題

配点：各2点

合計 12点

大問Ⅱ(長文空所穴埋め問題)

出題数：6題

配点：各2点

合計 12点

大問Ⅲ(文法語法空所穴埋め問題)

出題数：8題

配点：各2点

合計 16点

大問Ⅳ(類似文選択問題)

出題数：4題

配点：各2点

合計 8点

大問Ⅴ(語彙　空所穴埋め問題)

出題数：5題

配点：各2点

合計 10点

大問Ⅳ(文法語法　整序問題)

出題数：4題

配点：各2点×2

合計 16点

大問Ⅶ(長文読解問題)

出題数：7題

配点：各3点、問7のみ4点×2

合計 26点

総計　100点

合格点は受験する形式や学部学科によって幅が大きく異なります。高いところだと素点で80％以上取らなければ合格に達しない場合も。概ね70％～80％程度が合格水準で、得点調整分＋10％を目標得点として、勉強をしていくと間違いないと思います！

2.対策前にやっておいてほしいこと

当たり前ですが、受験対策に入る前に高校英語の基礎をしっかりと身に着けることが前提です。英語における基礎は『英単語』『英熟語』『英文法』を指します。

英単語は、

『システム英単語』

　　　　　～Stage2 1200語

『ターゲット1900』～800語

『LEAP』　～Part3 1400語

のいずれかを、

英熟語は、

『速読英熟語』または、

『ターゲット1000』を

英文法は、

『大岩のいちばんはじめの英文法超基礎文法編』または、

『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』を

最低限これらの内容を習得した上で、次項の対策に入りましょう。

3.大問毎の概略と対策

≪語彙系の問題≫

大問Ⅱ、Ⅳは語彙を問う空所穴埋め問題。加えて大問Ⅴも、語句や文の言い換え表現の習得が必要な点、広義で語彙力が問われる問題でとなります。合計15題。

語句のレベル的には、上に上げた単語帳と熟語長、それぞれ1冊を仕上げれば十分対応できますが注意も必要です。自信をもって答え切るには、見出し語だけでなく、関連語句や品詞違い、同義語(熟語)についても習得することが必要です。また当たり前ですが、文や文脈の内容を抑える必要もあるので、文法知識や読解力をはじめとした英語力全般の底上げが、正答するためには不可欠です。

回答目安　15分程度

　　　　（ⅡⅣⅤ合わせて）

目標得点　24/30

【おすすめ参考書】

『英検2級　過去問』

単語、文法、読解と一通りのカリキュラムをこなせば対応可能ですが、取りこぼしが多い場合には『英検2級の過去問』がおススメです。英検2級の大問１は語彙を直接問う問題で、近畿大学のレベル感と英検2級のレベル感がマッチします。

また読解問題集で精読するトレーニングを積むことも意識的に取り組みましょう♪

≪文法語法系の問題≫

大問Ⅲ、Ⅵは文法語法の穴埋め問題と整序問題が合計12題。

文法語法系の問題は知識の習得と演習を繰り返せばほぼ取り切れる問題になるので、落としたくないところです！

内容的には基礎～標準、場合によってはやや難レベルの文法・語法の知識を身に着ける必要があり、少し骨の折れる問題でもあります。問題集や英文法書を使って基礎的な文法・語法知識をしっかりと習得して問題演習を繰り返せば8～9割取り切れる実力にすることも可能です。

回答目安　12分程度

　　　　（ⅢⅥ合わせて）

目標得点　26/32

【おすすめ参考書】

『NEXT STAGE』

『VINTAGE』

『UP GRADE』

『SCRAMBLE』

比較的に時間がある生徒さんは、これらの参考書の文法、語法分野の問題演習と補足知識を身に着ければ全く問題ないレベルに到達します！単純に1問1答を繰り返すのではなく、「これが答えになる理由は…」という形で、1問1問解答根拠を明確に表現できる状態をつくってください。

『英文法ポラリス1』

『英文法レベル別問題集 3、4』

『全レベル問題集英文法 2、3』

時間がない、あまり取れない生徒さんはこちらの参考書を使いましょう。問題演習量が少なくなり、覚えられる知識の幅も小さくなりますが、過去問演習を通して知識や問題対応力を習熟させていけばある程度のレベルまでは到達できます！

『英文法ポラリス1　ファイナル演習』

過去問演習をして、「初見問題への対応が上手くいかない…」という生徒さんはこの参考書を試してみましょう。初見問題で空所補充問題、整序問題それぞれの対応方法を細かくレクチャーしてくれるので、正答率がグッとあがります♪

≪会話文の空所穴埋め問題≫

大問Ⅰは会話文の空所穴埋め問題が4題。

一般的な会話文の独特の表現を学習することもよりも、これまでで培った語彙や文法知識でしっかりと会話内容を把握するトレーニングを積むことが一番の対策になります。会話文の文脈・流れを理解し、空欄の前後関係から適切な選択肢を選ぶ、あるいは不適切な選択肢を切るトレーニングを繰り返してください。

回答目安　8分程度

　　　　　(大問Ⅰ)

目標得点　10/12

【おすすめ参考書】

『過去問演習』

『センター試験過去問』

まずは近大公募の過去問で演習することが一番ですが、なかなか点数が取れなかったり、読みにくく選択肢を選ぶ、或いは切ることが苦手という場合は、センター試験や他大学過去問で会話文問題の演習を積むのがおすすめ。多くの文章や表現に触れて、知識と技術を磨きましょう。

≪英語長文読解問題≫

大問Ⅶは長文読解問題で小問7題。

配点は1～6番は1問3点、7番は4点×2で、合計26点。

1問当たりの配点が大きいこと、さらにワード数が400字程度でそこまで難しい文章も出題されないのですが、選択肢を少し難解にしたり、難しい語句を入れることで難度を高めている傾向があります。読解に必要な基礎的な語彙と文法を身に着けた上で、同じレベルの英文の読解と解答しきるトレーニング、その上で文章の精読と音読して速読力を高めましょう。

回答目安　15～20分程度

目標得点　23/26

【おすすめ参考書】